2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

正しさ

正しいものは言葉である。 正しくないものも言葉である。 言葉の外には正・不正はない。

浪費

人間の精神エネルギーの浪費はすさまじい。 野放図である。 この浪費を削減するのが当面の哲学者としての仕事。 5パーセントカットしただけで、大量の創造的なエネルギーが生み出せる。

愛の条件

一つの対象に対して共感する状態よりも、共感と反感を両方持つ状態のほうが愛に近い。

自由

自由とは自分の理由で生きていること。

磁気

テープレコーダーもビデオもパソコンも記録媒体は磁気である。 運命もそのような磁気的なプログラムの再生であるとしたら? そのような磁場において自由意志を考えること。

主語

私が怒る。 私が悲しむ。 本当にそうか?私が怒りを制御できないとき、「怒りが私している」のである。 私が悲しみを制御できないとき、「悲しみが私している」のである。 私はそのようにある人から学んだ。

前世

自分の前世に興味を持つ人は多い。 しかし、前世の記憶はない。 すると何を持って同一の「私」であるとするのか?

死の恐怖

死の恐怖を分類してみたまえ。老いや病の苦痛と死に至るまでの恐怖 死の瞬間の恐怖 死後の恐怖これらは混同されている。 死に至るまでの恐怖がいちばんコワいかな。

50代

50代になってから自分の死や老いについて想像することが多い。 死ぬときには気が澄んでいるようにしたい。 死に向かってできることはそれだけだ。

真理

真理など存在しない、という人は多い。 その断言もまた真理ではありえない。

芸術家

芸術家は職業ではない。 存在だ。 不治の病だ。

無用

芸術も哲学も宗教もその純粋な部分は無用である。 役立てようとする道を誤る。大量の不純物と混ぜたときに、世の中と歯車が噛み合い、有用となる。

日本人

日本人は物事を平面化する達人である。 明治維新以来、概念を理解しないまま、西洋化してきた。 知識人と呼ばれる人たちは、この不思議な乖離を嘆き、憤って きたが、一向に変化する節はない。

概念

知識や情報は2次元、概念は3次元だ。 2次元を積み重ねても、3次元にはならない。 図面で立体を表すように知識を使わなくてはならない。

異次元

あらゆるところに異次元への扉がある。 その扉は、現実のささいなほつれめとしてある。 些細で繊細で、ありふれた取るに足らないもの。 意味ばかり追いかける人には、それは決して目にとまらない。